松山バッハ合唱団
Bachchor Matsuyama

“ドイツ大聖堂の響き”連続演奏会のご報告

“ドイツ大聖堂の響き”連続演奏会チラシ-表“ドイツ大聖堂の響き”連続演奏会チラシ-裏

“ドイツ大聖堂の響き”連続演奏会は2公演とも、成功裡に終演いたしました。
8月23日開催予定でした「姉妹都市提携30周年記念 第6回松山・フライブルク姉妹都市交流演奏会」は、台風接近のため順延となり、8月24日に開催されました。共演したフライブルク大聖堂少年合唱団と松山少年合唱団とも、持ち味を存分に発揮した演奏を披露され、特に、合同演奏は1回のみのリハーサルにも拘わらず、本番では一つの合唱団として美しいハーモニーを聴かせて下さいました。フライブルク大聖堂少年合唱団は「少年合唱団」とはいっても、テノール・バスを担当する大人の団員が半分を占めており、分厚いハーモニーに400名を超える聴衆の皆様も圧倒されたようでした。
“ドイツ大聖堂の響き”連続演奏会の第2弾として、8月29日に「アンサンブル・ヴォカペッラ・リンブルク演奏会」が開催されました。アンサンブル・ヴォカペッラ・リンブルクはヨーロッパの国際合唱コンクールで何度も優勝している、また、「ドイツ最高の男性合唱団」とも称される優秀なアンサンブルで、その前評判をご存知の方が東京や香川から来場されるなど、320名のお客様をお迎えしました。ルネサンスから現代、またクラシックからラテン音楽までの幅広いレパートリー、日本ではほとんど聴けない温かい声、精緻なハーモニー、ホール全体を使ったパフォーマンスなどで聴衆を感動の渦に引き込みました。終演後の、帰宅される聴衆の皆様の感激のお言葉や幸せそうな表情が演奏会の素晴らしさを物語ってくれていました。
“ドイツ大聖堂の響き”連続演奏会は、私ども松山バッハ合唱団が姉妹都市フライブルクの同名の合唱団「フライブルクバッハ合唱団」と20年に亘る音楽交流を続けていることをご縁に、その運営をお引き受けしたものですが、今後も良い演奏団体の来日公演のお手伝いできればと考えています。

演奏会Ⅰ:姉妹都市提携30周年記念 第6回松山・フライブルク姉妹都市交流演奏会-フライブルク大聖堂少年合唱団と松山少年少女合唱団

  1. 日時:2018年8月23日(木) 開演18:30(開場18:00)
  2. 場所:松山市総合コミュニティセンター キャメリアホール

演奏会Ⅱ:男声合唱団アンサンブル・ヴォカペッラ・リンブルク演奏会

  1. 日時:2018年8月29日(水) 開演18:30(開場18:00)
  2. 場所:松山市民会館中ホール

出演団体紹介

フライブルク大聖堂少年合唱団 Freiburger Domsingknaben
フライブルク大聖堂少年合唱団 Freiburger Domsingknaben

ドイツにおける名門少年合唱団のひとつに数えられるフライブルク大聖堂少年合唱団の伝統は、少年と男声の声域で構成される大聖堂の声楽アンサンブルとして8世紀にまでさかのぼることができ、20世紀までは、早朝の御ミサ、夕べの御ミサ及び日曜日と祝日の御ミサにおける歌唱を中心に典礼音楽を担当した。20世紀に入り、国家社会主義時代に解散を余儀なくさせられた大聖堂少年合唱団は、1970年に前大聖堂音楽監督である高位聖職者ライムンド・フーク博士によって再結成され、現在では、フライブルク大聖堂での典礼音楽担当という主課題以外に、ロンドンフィルハーモニー、南西ドイツ放送交響楽団、エルプフィルハーモニー交響楽団、フライブルク・フィルハーモニー交響楽団など、内外の著名なオーケストラからのオファー・共演も多く、2017年11月には、P. エッドヴィッシュ指揮にて、H. W. ヘンツェ作曲「メドーサの筏」を、ハンブルクの、オープンしたばかりのエルプフィルハーモニーで共演した。また、アカペラ及びオラトリオ作品における数多くのCD録音に加えて、ラジオ、テレビでの出演も多く、これらの音楽活動に対して多数の表彰及び音楽賞を受賞している。2003年には、現音楽監督ボーリス・ベーマンが就任。ドイツはもとより、ヨーロッパ、カナダ、南アメリカ、オーストラリア等にて、国外演奏ツアーを数多くこなし、日本には、1995年以来、今回4度目の来日を果たす。

松山少年少女合唱団 Matsuyama Boys & Girls Chorus
松山少年少女合唱団 Matsuyama Boys & Girls Chorus

松山少年少女合唱団は、少年合唱の素晴らしさを広めようと、松山市・松山道後ライオンズクラブ・南海放送の支援のもと1964年に設立された少年合唱団を前身として、1981年に少年少女合唱団に改編された。現在は小学1年生から高校3年生までの少年少女45名で構成されている。指導者はNHK全国音楽コンクールで優勝を重ねた愛媛大学教育学部附属小学校のコーラス指導者が代々受け持ち、松山の子どもたちの合唱活動を維持している。現在の指導者は、阪本佳子氏(1972年~ピアニスト、2011年~指揮者)と松井見磨氏(2014年~ピアニスト)である。歌と心のハーモニー」をモットーに活動を行い、毎年3月に行われる定期演奏会をはじめ、全日本および愛媛県少年少女合唱連盟の合唱祭出演、オペラ公演への出演、各種イベントでの演奏、施設慰問演奏など数多くの活動をこなし、地域で愛される存在となっている。

アンサンブル・ヴォカペッラ・リンブルク(男声合唱) Ensemble Vocapella Limburg
アンサンブル・ヴォカペッラ・リンブルク(男声合唱) Ensemble Vocapella Limburg

2007年に設立されたEnsemble Vocapella Limburgはリンブルク大聖堂少年合唱団に共同の音楽的根源をもつリンブルク地域の若い男性からなり、Tristan Meisterの指導の下、ハイレベルな男声合唱に取り組んでいる。 この合唱団はブダペスト国際合唱コンクール(2013)、ヘッセン合唱コンクール(2013、シュリッツ)、ドイツ合唱コンクール(2014、ワイマール)、ヴァルナ国際合唱コンクール(2014)にて1位およびカテゴリー優勝するなど、多数のコンクールで目覚ましい成績を収めてきた。2012年にはデビューCD"In der Ferne"をリリースし、その後ドイツ合唱コンクールにおいては現代音楽特別賞に加え、RondeauプロダクションとのCDアルバム"Vom Werden und Vergehen"(2016年発売)の制作権を獲得し、更に2016, 2017年には、Max Regerのアカペラ男声合唱曲全集の2枚組CDレコーディングを世界で初めてリリースした。合唱団のレパートリーは全ての時代の宗教的・世俗的男声合唱曲を網羅しており、ルネサンス期作品から、定期的に著名な作曲家に委嘱した現代音楽作品の初演まで幅広い。この合唱団はこれらの特筆すべき栄誉により、定期的にドイツ国内外の演奏機会に招待されており、これまでにブラジル、アルゼンチン、パラグアイ、ハンガリー、ベルギー、ブルガリアそしてドイツ全土にて演奏ツアーを行ってきた。初来日となる今回は松山のほか東京、福岡で演奏する。メンバーは25名で、フライブルクバッハ合唱団員2名も参加している。

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